最近のインフレや円安の影響もありゲーミングPC価格の高騰が続いています。
最低でも予算15万以上ないと快適に遊べるゲーミングPCが手に入りにくいなか、中古ゲーミングPCは一つの選択肢となるでしょう。ただ、
「中古のゲーミングPCってどうなの?」
という疑問は当然出てきますよね?
中古ゲーミングPCのデメリット
当然ですが、中古ゲーミングPCにはデメリットが存在します。
ゲーム性能がわかり難い
新品のゲーミングPCの場合、最新世代や一世代前の新しいPCパーツが使われているため、ゲーム性能を調査する記事が豊富だったり、最近のゲームを使った計測結果があったりと、情報が豊富なので、およそのゲーム性能を測ることができます。
しかし中古ゲーミングPCはやや古い世代のPCパーツを使用していることが多いため、性能を検証する情報があっても、最新のゲームで計測していなかったりと、結局今のゲームではどのくらい遊べるの?かがわかりにくいのです。
また残念ながら販売店も新品のゲーミングPCよりも、性能やスペックの表記がわかりにくいことが多く、良い中古ゲーミングPCを選ぶには新品ゲーミングPC以上にパソコンの知識が必要になることもしばしばです。
PCスペックによっては最新ゲームでは性能不足が否めない中古ゲーミングPCもありますので、選定がより重要になってきます。
ノーブランド品がある
新品のゲーミングPCは基本的にメーカー製やBTOパソコンの販売店のブランドが多く出所がはっきりとしていますが、中古ゲーミングPCにはノーブランド品、つまりパソコン自作が好きな方が組み立てたゲーミングPCも存在しています。
必ずしもデメリットというわけではないのですが、作成者は個人となりますので、パーツの相性や組み立ての丁寧さにはやや不安があるのも事実です。
保証期間が短い
ゲーミングPCを使い始めると、絶対にトラブルが無いとは言い切れません。
ただ新品のゲーミングPCであれば通常保証は1年、長いものでは3年ほどあるケースもあり、またサポートも販売元がしっかりしていますから、そこに問い合わせることでスムーズに対応してもらえます。
ですが中古パソコンは保証が短く1~3ヶ月が多め。この期間外になれば有償修理になることも多く、サポート体制は不安定とは言えるでしょう。
中古ゲーミングPCの在庫が少ない
中古パソコンではゲーミングPC以外のオフィス向けPCのほうが圧倒的に多いという現状があります。
いわゆる企業などで使われていたPCの払い下げ品が多く出回っており、ゲーミングPCは結構数が少ないです。しかも新品ゲーミングPCと違って、コスパが高いスペックのPCがあっても一つしかありませんから、直ぐに在庫切れに。
そのためお買い得な中古ゲーミングPCを見つけるのは結構難しい。。。
カスタマイズができない
新品ゲーミングPCで人気なのがスペックをカスタマイズできるBTOパソコンです。
BTOメーカーにもよりますが、色々スペックをカスタマイズできますし、ラインナップも豊富ですので予算や好みに合わせて選びやすいというメリットがあります。
しかし中古ゲーミングPCはカスタマイズは基本できません。場合によっては多少は対応してもらえるかもしれませんが、基本は現況にて買うことになりますので、スペックが足らない部分などは自分でアップグレードする必要がでてきます。
じゃあ中古ゲーミングPCは買わないほうがいいのか?
これだけデメリットを書くと中古ゲーミングPCはやめておいたほうがいい感じもしますが、そうではありません!
もちろん中古ゲーミングPCならではのメリットもあります。
バグ?レベルのお得な中古ゲーミングPCがある
中古ゲーミングPCは処分価格として安い価格になっていることもあり、またスペックを推し量る知識さえあれば、少し前の上位モデルなどが安価に手に入れることも可能です。
現在のゲームでも十分に遊べるスペックでお得なモデルも多々あり、下手に新品の低価格ゲーミングPCを買うよりも性能が高いPCを手に入れることもできます。
新品とは比較にならない価格設定で手に入る
最近の物価高、円安の影響もあって新品のゲーミングPCは安さ重視のスペックであってもかなり高い金額になってしまっています。基本的には15万前後は最低でも必要。
対して中古ゲーミングPCは数万円から選べるモデルも多数存在しているので、予算があまりないという場合でもゲーミングPCを手に入れることが可能です。
もちろんゲーム性能はそれなりになってしまいますが、軽いゲームができればいいという方であれば、性能を使い切れない高い新品ゲーミングPCを買うよりも、ずっとコスパがよくなります。
状態が綺麗な中古ゲーミングPCが多い
中古と聞くと汚いゲーミングPCのイメージがありますが、実際は綺麗な状態のゲーミングPCもかなり多いです。
販売店では状態がわかるようにしてくれていますし、内部クリーンをしっかりとやってくれるところもあり、思ったより全然綺麗な状態の中古ゲーミングPCは多いです。
また状態ランクや喫煙可否、ペット可否などの記載がある場合もありますので、そのあたりが気になる方でも安心して購入することができます。
中古ゲーミングPCの選び方のコツ
これまで述べたようにお得なゲーミングPCを選ぶにはある程度PCスペックを読み解く知識が必要になってきます。
ここでは少しでも助けになるように、選び方のコツをまとめています。
なお当サイトでは主要な中古ゲーミングPC販売店の中から、コスパの高いお得な中古ゲーミングPCを定期更新して紹介していますので、あわせて確認してみてください。
グラフィックボードという項目を確認する
ゲーミングPCの性能を決める一番の要因はグラフィックボードと呼ばれるPCパーツです。基本的に搭載されている中古ゲーミングPCではあればその記載があります。
最近ですとRTX 3〇〇〇、RTX 2〇〇〇、GTX1〇〇〇、RX6〇〇〇、RX5〇〇〇といった記載です。性能を推し量るには細かくグレードをみる必要があるのですが、大まかには以下で測ることが可能です。
- RTX+数字4桁 > RX+数字4桁 > GTX+数字4桁 > RX+数字3桁の順で性能が良い
- 数字4桁の下2桁は大きいほど性能が高い(例: RTX 2080 > RTX 2070 > RTX 2060 )
- 下2桁が同じなら最初の1桁の数字が高いほど性能が良い(例: RTX 4080 > RTX 3080 > RTX 2080 )
- 一概には言えないが高性能ならRTX3000番台、RTX2000番台、低価格ならGTX1600番台から選ぶと良い
メモリは16GB以上を
ゲームを含むパソコンの動作全般の快適さを決めるうえで重要なのがメモリと呼ばれるスペックです。
表記では16GB、32GBだったり、DDR4 16GBのようになっています。細かくみれば色々確認するところもあるのですが、とにかく16GB以上が搭載されている中古ゲーミングPCを選びましょう。
たとえば8GB搭載というPCもありますが、Windows10/11を快適に動かすには最低要件となっており、PCを稼働させていくとかならずメモリ不足に悩まされます。ゲームのフレームレートが落ちてしまったり、時にはゲーム自体が落ちたり。
通常利用でも動作がもっさりしたり、突然アプリが止まる、落ちるといったこともあるので、16GB以上、ベストは32GB以上を選ぶと良いでしょう。
ストレージのメインがHDDは避ける
ストレージ、記憶媒体、SSDといった表記がデータ容量を示しています。500GBとか1TBみたいに書かれており、当然数値が大きいほど大容量で沢山のデータやゲームを保存することができますが、PCでは読み書きの速さも重要です。
読み書きの速さは、M.2 SSDやNVMe SSD、SATA3、HDDといった表記で推し量ることができますが、とにかく一番遅いHDDがメインストレージである場合は避けましょう。(サブとしてのHDDはOK)
特に中古ゲーミングPCでは時にメインストレージがHDDが結構あり、この場合Windowsの起動だけでも遅いですし、ゲームにおいてはロード時間の遅さにおそらくストレスMAXになります。。。
メインストレージかどうかの判断ですが、HDDしか表記が無い場合はそのケースと判断してよいです。